2017/05/07 09:06

百数十種類ものやすりの中から用途に応じた形と目の粗さ、それに大きさを自分で選びます。

・やすりの形
やすりには、断面の形状により、平・丸・三角・刀刃・楕円・四角・腹丸・富士山・先細・しのぎ・いびつ・などです。

やすりはその形によって使い道がわかれます、平面を削るためには平やすりを、指輪などの内側の曲面には甲丸やすり・腹丸やすり、また線やみぞを彫り込むのには三角やすりというように使い分けます。

・やすりの大きさ
やすりの大きさは本組(ほんぐみ)であらわします。
やすりに切ってある斜めの目部分の長さの違いによって、小さいものから、20本組・12本組・10本組・8本組と大きくなります。一番大きなものを5本組といいます。

本組という言葉には何本で一組(セット)という意味はなく、単に大きさを示すものです。
さらに大きいやすりはインチで表します。

・やすりの目の粗さ
目の粗さを表現するとき、荒目・中目・小目・油目で表します。

実際に手にとってそれぞれの大きさ、目の粗さ、形を確かめて下さい。

やすりをかけることは簡単なようで実はかなり難しいです。手や万力で動かないようにしっかりと固定して押し出すようにして使用します。このとき万力には作品を挟み込んだとき傷がつかないように布などをあてて使用します。
強く押して軽く引く、全体を大きく使う、荒目から目の細かいやすりへと移っていきます。